初めてプロトスペックが発表された時は35GT
-Rキャリパーとローターが付いていたのに量
産車になるとコストダウンで曙に換えられて
ました。
なのでジュラテックでアフターパーツとして
幻のプロトスペックを再現してみましたよ。
RZ34の曙キャリパーは位置が少し斜め上に
付いてますが35GT-Rはバネ下重心を少しで
も下げる為に真横に付いてるので、拘りでブ
ラケット側で真横に付く様に設計しました。
右画像は試作ブラケット1号目をトップシー
クレットさんに協賛してRZ34に装着してもら
った画像です。
プロトスペックは限定車で標準車より200万
も高いので35キャリパーを残して欲しかっ
たですね!
RZ34にR35フロントキャリパーを装着するブラケットです。
強化ボルトは
M12P1.5長さ80mmが 4本
M8P1.25長さ100mmが4本
M14P1.5長さ50mmが 4本
付属します。
前期キャリパーと前期380ローターをセットで使えば装着できます。
後期キャリパーと後期390ローターをセットで使えば装着できます。
400パイ用ローターも専用スペーサー(別売り)を購入すれば装着可能です。
後期キャリパーと前期380ローターの組み合わせだと
後期キャリパー足の面研(7,500円税別)が必要です
RZ34ニスモ純正の380パイローターにスリッ
ト加工したローターが2枚で定価32000円(税
別)も設定有ります、このローターはR35GT-
R前期と同じサイズなのでポン付けです。
取説 クリック
弊社のRZ34の納車が遅れてる為トップシーク
レットさんに協賛して装着して頂きました。
ユーザーさんにお願いして35キャ
リパー付けた画像を頂きました。
ローターは社外ディクセルの軽
量タイプが付いてますね!
以下は開発日記です。
2022.11.24
新型Zに35GT-Rキャリパーとロー
ターを装着するブラケットです。
既にNAのZ34用に35キャリパーブラケットを製
作してたので、これが新型にもそのまま使えま
すが、今回新型RZ34用にVer2として作り直し
ました。
NA用は設計の簡単な左右対称で真っ直ぐ
に制作してたので装着すると斜め上のポジ
ションになります。
新型RZ34用のVer2は左右非対称で設計
し、キャスター角がノーマルの時にキャリ
パーが真横に付く様にキャド図面を書き
直しました、車高を極端に下げるとキャス
ターは1度ぐらい変化するので真横に拘
る場合はキャスターを純正角に調整して
ください、あと削る量が増えるとコストが
上りますが軽量化の肉抜きも沢山追加
しました。
なぜRZ34の為に作り直したのはプロトスペッ
ク発表の時に35GTRのキャリパーが付いて
たのに市販車になるとコストダウンで外され
てました、この幻のプロトスペックはキャリパ
ーが真横に付いてました、忠実に復活させ
たかったのでRZ34用にVer2として作り直し
ましたよ。
Ver1は生産中止です。
2022.11.26
Ver2のキャド図面をキャムソフト
でNCプログラムに変換します。
そしてマシニングにデーター送信します。
試作は3D画像だけで確認するより現物を現
車ナックルに合わせて確認した方が走る為
に必要なクリアランスが分かるのでプラスチ
ック廃材でサクサク早送りで加工します、個
体差のある鋳物ナックルに合わせて判断し
ますよ。
プラスチックの切粉だらけです、削り
捨てる量の方が多いぐらいです。
物は計算通りバッチリでバラツキのある鋳物
ナックルにも干渉してないのでジュラルミンの
材料を手配しましたよ。
問い合わせが増えてますが量産品の合間に少
しずつ進めてるので、完成まで時間くださいね。
2022.11.29
ジュラルミンの材料が届きました。
段取り出来てるので速攻で加工して。
ネジ切りもして
治具に固定しますが精度を出
す為にノックピンを入れます。
まだ製作中ですが、既に関東から3台分オ
ーダーが入りました、どうやら関東方面の
方が納車は早いみたいですね、羨まし〜
はい出来上がりです、オーダーが溜まって来
たので6台ぐらい同時に加工出来る治具を作
らんといけませんね(汗)
製品と35ブレーキアッシーをZ34ナック
ル単体に取り付けして確認します。
やっぱ日産車に35キャリパーは似合います
ね、19インチホイルで34GT-Rより重いので
ローターは380パイぐらいあっても可笑しくな
いでしょ!
パッドの位置も計算通りでOKで
す、ここにはコツがあって・・・・
ローター外径とパッドを面一で設計すると、
中古ローターと組み合わせたらローター端
のツバの上にパッドが乗り上げてブレーキ
が効きません。
僕が35GT-Rで酷使したローターの摩耗段差
に同時に使ったパッドを落とし込んでフィット
する位置を計測し、RZ34に装着した時に同
じ位置にパッドが落ち込む様に精密に設計
してます。
サーキットで過酷な仕様を前提で自社で設計
から制作やサーキット走行まで拘りでやって
るので少しでもジュラテックブランドが付くよう
に会社名を彫刻してみました、ウチの商品を
コピーする業者も増えて来たのでバッタ物と
区別する為に、他の商品にも彫刻を刻んで
行く予定です。
各部クリアランス測定して合格です!
早くウチにも納車されないかな〜
今日も15時間労働です(汗)
2022.12.16
重厚な色合いのチタングレーアル
マイト処理から帰ってきましたよ。
付属の強化ボルトは錆止めメッキ仕様です。
強化ボルトと写真撮影してフロントキット完成です!
以下は量産編です。
初期ロッドから1年半後にやっとRZ34の
35ブラケットの量産に入りました、車両
が売れないと部品のオーダーも無かっ
たのは仕方ないんですよ。
初期ロットより効率良いプログラムに変更
してRZ34ブラケットを進めて行ってます。
ジュラテックの刻印もして。
バンバン自動運転で量産
します、時間無いぞ(汗)
最後の工程は4個ずつ固定
する治具を製作します。
治具に位置決めピンを入れて、ひっ
くり返してもずれないようにします。
M6キャップは端材が分離して吹っ飛ん
で高価な刃物が損傷しない為ですよ。
今回製作した治具でマシニン
グに部材を4個セットします。
起動ボタン押したら、はい4個出来上がり。
明日からRZ34ブラケットをアルマイトに出す
ので、あと2週間ぐらい待ってくださいね。