まずミッションをメンバーごと下ろします。



ジュラテックミッションスタンドでミッションを立てて



先にオイルパンを外してトランスファーの緑カプ
ラーを外してからトランスファーを外します。



このオイルポンプを外すと裏側に圧力センサーが2個見えま
す、ついでに圧力センサーを対作品に交換してください。



オイルポンプを外すとクラッチが出てきます。

確認でバラす前に現状確認してください、
ウチのは奇数段側が凄くガタガタでした。

動画 クリック



この2.1ミリのクリアランスツールを入れて現
状のクリアランスを確認しといてください。



赤丸のとこにゲージを入れて計測してください、ディスクが傾かな
い様に3ヶ所入れてください、ディスクが摩耗してゲージがスカス
カの場合はノギスで大まかなクリアランスを記録してください。



ジュラテックCリング外しで押さえ
てCリングを外してください。



Cリングを外すとバラバラに出来ます。



このゴムのオイルシールが破れると油圧が漏れてクラッチが圧着されなくな
ります、破れなくても老化で微妙に油圧抜けると、たまに原因不明の変速誤
作動もするので・・・・



強化クラッチシールに交換します、偶数段のシールは
マイナスドライバーで、こうすると簡単に取れます。



奇数段はこうすると簡単に取れます。



強化クラッチシールはプレスで圧入してください。



画像の様にOリングがネジレてないか確認して
ください、ネジレがあると負荷が1点に集中して
裂ける原因になります。




クリアランスが2.1ミリになる様に摩耗
分を計算してシム増ししてください。




シムは爪で傷の付いたプレッシャープレートの上に置きます。




組む時はOリングとシリンダー側にDCTオイルを
塗って組んでください、Oリングが少し硬いです。




こちら側の部品をシリンダーに組む時はオイルを塗っても上
記よりOリングが、かなり硬いですが、入口付近の段差テー
パーが角度が付いてるので入口が硬く感じるだけです。




このテーパーを過ぎると軽くなるので入口が硬いのは気にしないでください。




目標クリアランス2.1ミリにシムセットし
てクラッチパックに組み込みます。




クリアランスク確認します

 クリック

この強化クラッチシール装着時のクラッチクリアランスは2.0〜
2.2でシム調整してください。通常は2.1ミリに合わせます。

クリアランスが範囲内でない場合は何回もばら
してシムの入れ替えをして合わせてください。

クラッチ調整用のシムも0.5mmから
2.0mmまで別売りで用意してます。




中古デスクは平行に摩耗してないので2.1ミリのゲージが、
3ヶ所平均して、このくらいの硬さで動けばOKですよ。

ゲージ確認動画です クリック




最後に強化クラッチシールに漏れが無いかエアガンでチェックしてください。

クリック

奇数側と偶数側バッチリですね!




そしてフロントケースにオイルポンプを組み付けしてください。

クラッチクリアランス変更後はコンピューターで必ずクリアランス
再設定してください、再設定しないとクラッチが切れません。

TCMコンピューターに接続する機材はNEKO製LCD640やCOBB
アクセスポートV3やEcu-Tecや日産コンサルトなどがあります。