NVCSレーシングVer 可変角変更クランク角16度にします。
内部洗浄し強化スプリング組み込みと、外観は錆落としでサンドブラスト仕上げ
注意! 純正を預かって加工代金だけで50000円(バックプレート組み込み含む)です。
ベースになるNVCSはNA用30度かターボ用20度か教えてください。
RB26の過激なハイリフトカムや強化バルブスプリングに対応する為
に、内部の大小スプリングは強化タイプを制作して組み込みます。
中古NVCSを新品に買い替えを考えてる人にはお薦めですよ!
注意!
ECR33前期の、このタイプのNVCSは
古すぎてオーバーホール不可です。
NVCSユニット改造日記
バラすことが出来ないので、旋盤で淵を削りました。
するとバネが圧入されてるので、凄い勢いで中身が弾けて、顔にヒットしました、痛かったです・・・・
全バラして可変の仕組みを分析しました、バネはSRとは違い大小2種類のバネが入ってました。
このズレたギヤーでバックラッシュを殺して音を消してるみたいです、引っ張るとバネが潰
れて2枚のギヤーが開きます、これが油圧シリンダーになってネジれながら奥に移動します。
シルビアのNVCSだけが、よく壊れる原因分かりました!
壊れる意味ですが、進角して100度のまま固着して戻らなくなるので、アイド
ルでオーバーラップが大きくなりすぎで不安定になりガタガタ音がします。
右がRBの用で左がSR用ですで、RBギヤーの幅よりSRギ
ヤー幅の方が大きいため抵抗になり、SRが引っかかりやすいです。
ギヤーにWPC処理して固着対策します。
この可変油圧シリンダーは、殆んど油を使いません、クラッチマスターシリンダーと同じでクラ
ッチペダルを踏む時に油を使い、底打ちすると油は必要としません、NVCSも同じです!
可変20度を16度に落とす加工です、NC旋盤で、あるポイントに溝を掘ります。
バネ材から制作したCリングを溝にハメ込みピストンのストローク小さくします。
12度可変に改造してケースを元に戻せる方法を色々考え
て決まりました、加工の仕方は企業秘密?です○(^o^)○
カシメを再生するのに色々内部を極秘加工してます、
曲げしろは純正より丈夫にしたのが上の画像です!
調整範囲を増やすために長穴延長加工もします。
こんな治具を作りました、ストローク量で可変角を
計算します、まず手動で軽く動くかテストです。
動く動画
クリック
ターボ純正NVCSの可変角は20度です、確認で三角関数使って計算してみました。
スプロケの半径は60.35ミリです、なので
(X÷60.35)tan-1=10度(クランク角20度の半分で10度です)
X÷60.35=10tan
X=0.17632×60.35
X=10.64
20度NVCSの場合はスライド量が計算上は約10.64ミリです
そして純正ターボNVCSをスライドさせると10.5ぐら
いスライドしたので、だいたい合ってますね○(^o^)○
次に改造NVCSの計測です!
ストロークが約6.8ミリでした。
(6.8÷60.35)tan-1=6.428
カム角で6.428度なのでクランク角で倍の12.856度です
変更目標数値が12度だったので、投げ出し加工の割には近いとこ行ってました○(^o^)○
基準が出来たので次回改造する時はストッパーをもう少し奥に変更して確実に12度ジャストを狙いますよ。
お客さんの
純正を預かって加工代だけで50,000円です(バルタイ調整式バックプレート組み込み済み)
NEO6エンジンNA用30度タイプでも加工可能です。
壊れて固着したNVCSでも復活可能でオーバーホールだと思って改造も
OKです、ただし内部の摩耗が激しいのはオーバーホール不可です。
2016.12.6
14度と24度可変Verを製作してオートセレクトさんにてテストして頂きました。
半径60.4で12.85ミリストロークするので
(12.85÷60.4)tan-1=11.965(カム角)
クランク角で約24度です
270度ハイリフトカムで、リセス加工ピストンと強化スプリングを装着して
れば、24度可変で進角86度6200回転切り変えでバッチリでした!